こんにちは。文京区本郷にある自費リハビリ施設 理学療法士の松本 行希です!
当施設では、脳卒中後の機能回復を目的に、自費でのリハビリをご提供しています。
今回は、「脳卒中後の回復はいつまで期待できるのか?」というテーマでお話ししたいと思います。

◆ 一般的には「6ヶ月が勝負」と言われます
脳卒中のリハビリに関しては、よく「発症から6ヶ月以内が最も回復しやすい期間(ゴールデンタイム)」と言われます。医者や担当のリハビリスタッフなどから言われたことがある人も多いのではないでしょうか?
これは、脳が損傷を受けたあと、浮腫や圧迫の軽減、血流再開による自然回復と神経可塑性(脳が損傷した後、適切な刺激を与えることで新しい神経回路を形成し、失われた機能を補う能力)の向上がこの時期に重なっているからです。
この時期には、
• 麻痺した手足が少しずつ動くようになる
• 起きれなかった・立てなかったけど出来るようになった
・歩けるようになった
など、大きな変化を感じる方が多いです。
◆ でも、それ以降はもう回復しないの?
「6ヶ月以降はもう回復は難しいのか?」
研究では、回復が6ヶ月で頭打ちになることを否定しています!
研究報告では……⇣
「集中的なトレーニングにより、運動機能の回復は1年を超えても継続する」
「発症から5年経過した片麻痺患者に感覚認識に焦点を当てた運動療法を5ヶ月継続した結果、立位バランス能力の向上を認め、歩行が可能となった」
などなど、1年どころか5年経っても身体機能に改善が見られたケースが報告されています。
◆ 長期的な回復が可能になる要因
以下のような要因が関係していると考えられています:
• 継続的な運動・反復による神経可塑性の向上
• 機能改善のためのリハビリテーション
• 本人の「やりたい」という内発的な意欲
特に自主的に体を動かすことが重要です。
◆ 当施設でできること
私が学び・用いている徒手療法PNFは、正に「感覚認識に焦点を当てた運動療法」そのものであり、得意としていることです。そして、自費診療ならではの目標に合わせた自由なリハビリ内容にて「集中的」に「感覚を変えることで身体機能改善を図るリハビリ」を行っています。
「もう何年も経ってるから…」とあきらめる必要はありません。
ポイントは、「今から何をするか」にあります。
◆ まとめ
• 脳卒中は、発症から6ヶ月間が最も回復しやすい期間(自然回復+神経可塑性)
• でも、それ以降にも回復は十分期待できる
• 継続的なリハビリと本人の意欲が大切
• 「もう遅い」ではなく、「今から何をするか」に目を向けよう
気になることがあれば、いつでもご相談ください。