◆はじめに
こんにちは!東京都文京区本郷にある自費リハビリ施設 PNFリハビリセンターの松本 行希です。
本日は、『痛みの出ている場所と原因は同じなのか?』についてお話させていただきます。
「膝が痛くて病院に行ったけど、問題ないって言われた。様子を見ましょうと言われた」こんな経験ありませんか?
膝に痛みがある場合でも、原因が「股関節」や「足関節」にあるケースは少なくありません。また、その逆も多くあります。そのため、痛みのある場所のレントゲンを撮っても「問題なし」と診断されてしまうのです。
人の体はつながっているため、どこかの動きが悪くなると、別の場所に負担がかかってしまうのです。

◆ 痛みは“結果”であり、“原因”ではないことも
痛みは、体が「ここに負担がかかっていますよ」というサインを出しているだけで、実際の原因は別の場所にあることも多いのです。
痛い場所だけをマッサージしたり電気をあてたりしても、一時的にしか良くならない場合があります。
◆「全体をみる」ことが大切
だからこそ、私達は痛みのある場所だけでなく、姿勢や動作など全体を確認し、しっかりと評価していきます。
どこに原因があるのかを探り、根本から改善していくことで、疼痛の軽減や姿勢・動作の改善につながります。医学的知識を持ち、運動療法PNFを学んでいる私達が長けている部分であり、日頃から行っていることになります。
◆股関節の問題と膝の関係
実際に、股関節の病気や動きの悪さが原因で膝の痛みを感じる人は多く報告されています。
海外の研究では、股関節に問題がある方の約3割が膝の痛みを訴えていたというデータもあります。📝
股関節は、体の重心を支える重要な関節です。
その動きが制限されると、膝に余計な負担がかかり、膝に痛みが出ることがあります。
◆足関節の問題と膝への影響
逆に、足首や足の動きが悪くなると、歩き方や体のバランスが崩れます。
その結果、膝への負担が大きくなり、慢性的な膝の痛みにつながることがあります。
オックスフォード大学の研究では、足首に痛みがある人は将来的に膝の痛みや変形性関節症になりやすいと報告されています。
◆まとめ
• 痛みの場所と原因は同一箇所ではないこともある
• 股関節や足首など、他の関節の動きも大切
• 痛みを繰り返さないためには、全体を評価し根本の原因に介入していくことが大事
痛みがあるのに問題無しと言われた方などお気軽にご相談下さい。