こんにちは!東京都文京区本郷にある自費リハビリ施設 PNFリハビリセンターの松本 行希です。本日は、「猫背」をテーマにお話させていただきます。
猫背とは、背中が丸くなり、頭が前に突き出たような姿勢のことを指します。
横から見ると、背骨の自然なS字カーブが崩れ、首・背中・骨盤のバランスが崩れている状態です。

◆なぜ猫背になるのか?
猫背になる原因は複数ありますが、主に以下のような要因が考えられます。
1. 筋機能バランスの破綻
■ 胸にある筋肉やお腹の筋肉が短縮している場合
■ 肩の後方にある筋肉や背中の筋力が弱化している場合
→筋肉が固くなってしまっていたり使えていないといい姿勢を保てなくなってしまいます。
2.不良姿勢の習慣化
■長時間のデスクワークやスマホ操作
→ 前かがみ姿勢が続くことで、胸の筋肉が硬くなり、背中の筋肉が引っ張られて弱くなります。(背中の筋肉をずっとストレッチしてしまっているイメージです💡)
3. 心理社会的要因
■精神的ストレスや自信喪失による自己防衛的な体幹屈曲位
→転倒しそうで怖い時は前を見るのは難しいですし、足元を見ますよね?その際に猫背の姿勢になってしまい習慣化してしまう場合もあります。つまり、恐怖心も要因の一つになり得るということです☝️
4. 足部の影響
• 足部の状態は、骨盤や脊柱に影響し猫背の姿勢を誘発する場合がある
→足部が問題の場合は、背中をいくら伸ばしても、時間が経つにつれ元の猫背の姿勢に戻ってしまいます。
◆猫背の特徴とは?
猫背になると、姿勢の見た目以外にもさまざまな影響があります。
• 首や肩こりが起きやすくなる
• 呼吸が浅くなり疲れやすくなる
• 背中や腰の痛みが出やすくなる
また、頭が前に出ることで重心がズレ、転倒しやすくなるリスクもあります。
◆猫背を改善するには?
改善には、姿勢の「クセ」を見直し、体を正しく使うことが必要です。
① 胸を開くストレッチ
固まりやすい胸(大胸筋や小胸筋)をストレッチして、肩が自然と後ろに戻るようにします。
② 背中の筋肉を鍛える
特に僧帽筋中部・下部(肩甲骨を内側・下方に動かす筋肉)や脊柱起立筋など、姿勢を支える筋肉を活性化させます。
③ 骨盤の位置を整える
猫背は骨盤の後傾になっていることが多いため、骨盤を少し立てることを意識した座り方や立ち方も重要です。
④ 日常の姿勢を意識する
「姿勢を正そう」と力むより、無理なく自然に整える方法を身につけることが大切です。
当施設では、体の状態を評価し、あなたに合った運動療法をご提案しています。
◆まとめ
猫背は見た目の問題だけでなく、体の不調や動きにまで影響する「姿勢の乱れ」です。
大切なのは、根本的な原因を知り、体の使い方を整えること。
「姿勢は意識すればよくなる」…それは半分正解で、半分は不正解です!
大事なのは「意識しなくても正しい姿勢が保てる体」にすることです。
そのために、私達がサポートいたします。お気軽にご相談ください