~理学療法士が伝える「急性痛」~
こんにちは。
文京区 水道橋の自費リハビリ施設(PNFリハビリセンター)で理学療法士をしている松本 行希です。
今回は、前回の続きとして急性痛についてお話しします。
◆ 急性痛とは?
急性痛とは、ケガや炎症などが原因で起こり数日〜数週間で治まる比較的短期間の痛みの事をいいます。
例えば、ぎっくり腰、打撲、捻挫、肉離れ、骨折などが該当します。
この痛みは、身体が「危険を知らせてくれているサイン」でもあります。
これらの痛みは、通常、原因となるものが治癒すれば自然に軽減・消失します。


◆ よくある原因⚡️
✅ 外傷:転倒、打撲、捻挫など。外部からの衝撃による損傷
✅ 骨折:組織の損傷
✅ 炎症:感染やアレルギー反応による組織の炎症
✅ 機械的刺激:圧迫、牽引、摩擦などの物理的な刺激による組織の損傷
これらの原因によって痛みを伝える神経が刺激され、脳に伝わることで急性疼痛と認識されます。
◆ 急性痛の所見(見分け方)🔍️
🔹 1. 発症のタイミングがはっきりしている
何かをきっかけに痛くなった。例:「荷物を持ちあげた瞬間に痛みがでた」、「運動中に痛くなった」など
🔹 2.局所の痛み(場所)がはっきりしている
触ると強く痛む「圧痛点」がある。痛みの場所がピンポイント。例:腰の一部、首のうしろ、膝の外側など
🔹 3.炎症の4徴候が見られる
➀発赤:皮膚の赤み
➁熱感:周囲に比べて熱い感じ
➂腫脹:腫れ
➃疼痛:動かしたときや触った時の痛み
🔹 4.動作制限
痛みにより動きが制限される。例:前にかがめない、首が回らない
🔹 5.安静時にもズキズキと痛む
何もしていなくてもズキズキする→炎症の可能性あり
基本的に急性痛は思い当たる節があり、痛みの局所(ピンポイント)であることが多いです。
◆ こんなときは早めの受診をおすすめします
• 痛みが強くて夜も眠れない
• じっとしていてもズキズキする
• 痛みが数日経っても改善しない
• 腫れや熱感が強い
こういったケースは、医療機関の受診が必要です。
◆ 当施設でのサポート
当施設では、急性痛のケアも行っています。
「すぐに動けるようになりたい」
「再発を防ぎたい」
そんなお悩みに対して、丁寧な評価とリハビリ・姿勢指導を行います。
急性痛の段階でも、無理なくできる運動やセルフケアのアドバイスも可能です。
◆ 最後に
痛みは、本当に大変です。
でも、正しい対処をすれば、急性痛はきちんと引いていきます。
一番避けたいのは、「我慢して無理を続けてしまうこと」です。我慢した先には、あらたなケガや慢性痛への扉が待っているかもしれません…。
気になる痛みや病院に行こうか迷ってるなどがあれば、早めに相談してください💡