筋力が足りないって本当?

2025年7月26日 ブログ

~本当に必要なのは「筋力をつける」より「使い方」かもしれません~

こんにちは!東京都文京区本郷にある自費リハビリ施設 PNFリハビリセンターの松本 行希です!

リハビリの場面でセラピストから「もっと筋力をつけましょう」と言われたことはありませんか?

確かに、筋力は日常生活や運動においてとても大切な要素です。

ですが、現状困っている動作や活動は『本当に“筋力が足りていない”』ことが問題なのでしょうか?

今回は、「筋力が足りない」という言葉に関して、私の考えをお話させていただきます。

筋トレを始めても、すぐに筋肉は大きくならない

前回のブログにて説明していますが、筋肉を鍛え始めて最初の1〜2週間で起こるのは「筋肥大」ではありません。この時期に起きるのは 神経系の賦活つまり「筋肉の使い方が分かるようになり、使えるようになる」ことです。

私たちの身体は、筋肉に命令を出す“神経のネットワーク”が整ってくることで、効率よく力を発揮できるようになります。

言い換えれば、「筋肉をつける」ではなく「使い方」を覚えることでパフォーマンスが変わるのです。

◆筋力不足の正体は「使えていない」ことかも?

「筋力が足りないですね」と言われたとき、実は本当の課題は 筋肉が弱いことではなく、“使えていない”こと が多くあります。

例えば、

• 姿勢が崩れていてうまく力が伝わらない

• 他の筋肉を過剰に使ってしまっている…など

こういった「使い方」の問題があると、本来の筋力が発揮できず、結果として「筋力が足りない」と評価されてしまう事もあります。

◆「使える」からこそ「育つ」筋力

本当に筋力を向上したいなら、

まずは、「感覚」「姿勢」「使い方」を整えることが大切です。

筋肉が正しく使われるようになれば、日常の中で自然と刺激が入り、筋力の向上(神経系の賦活)を図れると考えています。

筋トレだけでなく、「どう使うか」を見直すことが、とても大切です。

まとめ

「筋力が足りない」と言われたとき、筋トレが必要な場合もあります。しかし、神経系を賦活し使い方を見直すことで、筋肉を“日常で使える”状態にすることが重要だと考えています。

筋肉は、ただ鍛えるだけでは、使えるようにはなりません。

まずは “使い方を覚える”ことから始めてみませんか?

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