筋力ってどうやってつくの?

2025年7月22日 ブログ

こんにちは!文京区本郷にある自費リハビリ施設 PNFリハビリセンターの松本 行希です。

「筋力が弱くなっちゃって」という声は、リハビリに通われる方からもよく耳にします。

では実際、筋力ってどうやってつくのか?どれくらいで効果が出るのか?

意外と知らないことも多いかもしれません。

今回は「筋力のつき方」について、科学的なしくみから効果が出るまでの期間、年齢との関係まで解説します。

1. 筋力のつき方

筋力は、「神経の働き」や筋肉の「太さ」によって決まります。

ざっくり言うと、以下の2つの変化が筋力アップに関わります

神経系の適応:筋力増強練習を開始してから約4週間以内に見られる筋力の増強は、筋肉そのものよりも「神経の働き」が良くなって筋力が上がります。身体が「この筋肉を使うんだ!」と覚えていく段階です。

筋肥大(きんひだい):トレーニングを継続することで筋肉そのものが太くなり、さらに強くなります。これはだいたい3〜4週間以降から始まる変化です。

つまり、筋力の増強は、先に「神経系」の改善により起こり、継続していった先に「筋肉肥大」がやってくるのです。

2. 筋力がつくまでの期間

効果が出るスピードには個人差がありますが、先程の説明をまとめると⇓のようになります。

期間内容
開始〜2週間神経系の適応で「動きやすい」「力が入りやすい」と感じる
3〜4週間筋肥大が始まり、筋肉が太くなってくる
2〜3ヶ月目に見えて体つきに変化が出てくる

目に見えて実感するのは最低でも1ヶ月程度、期間がかかるということになります。

3. 筋力の付け方

筋力をつけるには、以下の3つが基本です。

適切な負荷をかける運動

• 重りを使う筋トレだけでなく、自分の体重を使ったスクワットや階段昇降なども効果的。

• ポイントは「ちょっときつい」と感じるくらいの負荷で繰り返すこと。

正しい姿勢と回数

• 姿勢が崩れると効果が落ちたり、ケガのリスクも。

• 回数は目的や体力によって調整が必要です。

継続が大事!

• 週に2〜3回の運動を続けることが、筋力アップへの近道。

• 毎日やらなくても大丈夫。「続けられるペース」が一番大事です。

4. 筋力のつく年齢

「年をとると筋肉はつかない」と思われがちですが、実際は違います!

何歳でも筋力はつきます。

• 高齢者でも適切な運動を行えば、筋肉は成長することが科学的に証明されています。

• ただし、若い人と比べて「効果が出るまでに少し時間がかかる」「回復に時間がかかる」などの違いはあります。

お身体の状態に合わせて無理のないプログラムで継続することが、筋力アップの鍵です。

5. まとめ

筋力は、神経系の反応と筋肉の成長の両方でついていきます。

どんな年代でも、正しく運動すれば筋力はついてきます!

リハビリや健康維持のためにも、筋力向上を図っていきましょう。

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