筋肉の“働き”を見える化する――「TS-MYO」

2025年6月24日 ブログ

「筋力が戻ってきたはずなのに、なんだかうまく動けない…」
そんな経験はありませんか?

PNFリハビリセンターでは、動作の質や筋肉の反応時間に着目したリハビリも行っています。
そのための計測機器として、当施設では筋電図&動画記録が可能な「TS-MYO」を導入しています。

今回は、その特徴と活用方法をご紹介します。

【TS-MYOとは?】https://www.youtube.com/watch?v=WaTTUA653K8&t=106s

「TS-MYO」は、筋電図と動画を同時に記録できる測定装置です。
iPadで計測することにより、以下のような情報を1つの画面で確認できます:
・どのタイミングで筋肉が反応したか(筋電図)
・そのとき体はどう動いていたか(動画)

【TS-MYOが活きる場面】

1. 痛みや不調の「隠れた原因」を探る

動作がうまくいかない理由の一つに、筋肉の反応遅延があります。
これは脳卒中後の麻痺した筋肉だけでなく、整形外科的手術後などにもよくみられる現象です。

TS-MYOを用いることで、「働いていない筋肉」や「反応が遅れている筋肉」を特定することが可能になります。
たとえば、膝の術後でなかなか安定しないときに、大腿四頭筋がきちんと反応していないことがわかった例もあります。

*これは実際の施術前後に用いた例です。床に足部が接地した瞬間の大腿四頭筋(内側広筋)の反応を計測しています。赤い線が床に接地したタイミングを示しています。本来であれば遅くとも踵が接地したタイミングで内側広筋の収縮が生じます。しかし左のPNF施行前は明らかに反応が遅いことがわかります。またPNF施行後は本来の収縮タイミングに戻っています。

2. お客様自身が「見てわかる」

筋電図と動画が同時に見られることで、
「このときに反応すべき筋肉が動いていない」
ということが目に見えて理解できます。

その場で「じゃあこう動かしてみましょう」と修正を加えることで、より納得感のあるリハビリが可能になります。

【まとめ】

TS-MYOは、見えなかった問題点を“可視化”し、動作改善につなげる強力なツールです。
PNFの技術と組み合わせることで、単なる筋トレや可動域訓練では届かなかった部分にアプローチできるのが、当センターの強みです。

リハビリに「理由がわかる」こと、「納得できる」ことを求める方は、ぜひ一度ご体験ください。

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